空は澄みきり、雲は高く流れ 大地は夏の熱を手放し、静かな呼吸をはじめている
人と神、過去と未来、現実と夢 その境界線がふっと薄くなる瞬間がある
それはもう、あなたが“呼ばれた証拠”だ
朝の空はすでに青く澄みわたり 陽光が海面をきらきらと踊らせている 潮の香りが爽やかに漂い、肺いっぱいに広がっていく
金色の陽が高く差し込み、波間に光の道をつくっている 寄せては返す波の音が心地よく 胸の奥がゆったりと整っていく── その感覚は、まるで地球に抱きしめられているよう
伊雜宮では、千年の森が「おかえり」と囁く 天の岩戸(恵利原の水穴)の透明な水は あなたの内側の曇りをすべて洗い流し 魂をまっさらに戻してくれる
朝の陽射しがやわらかく降り注ぎ、参道の玉砂利が白く光る 大きく息を吸い込むと、空気は澄み渡り、どこか甘やかな香りが混じっているよう
ゆっくりと鳥居をくぐると、足元からすっと冷たく清らかなエネルギーが立ち上ってくる 森に包まれた境内は、都会の喧騒とはまるで別世界 ひとつひとつの息が整い、心がふわりとほどけていく
自分を包み込むような静けさの中で 「よく来たね」という声なき声が胸の奥に響く
外宮からの道のりは、古代から続く“祈りの回廊” 五十鈴川の清流が見えてくると、水面にきらめく光が目に飛び込み、思わず足を止めてしまう 川岸に近づき、両手で水をすくえば、ひんやりとした清らかさが手のひらから全身へ広がっていく
大鳥居をくぐった瞬間、空気が一段と澄み、足取りが自然とゆっくりになる 参道を進むごとに、背筋が伸び、胸の奥からあたたかな光が湧き上がってくる
目を閉じれば、金色の光が全身を満たし 「すべては守られている」という確信が静かに広がっていく